久しぶりの更新です。
AIの進化スピードには驚くばかりです。同時に、日本の国際的な地位低下も現実として認識されつつあります。
「日本が先進国として発展し続けている」という認識を持つ人はもういないでしょう。
では、今後子どもの教育、これからどうすべきか?
「英語?プログラミング?」と迷っている方も多いと思います。
ここでいったん立ち止まって考えてみましょう。
英語教育の現状
現在、子どもの英語は「高い英語力があって当然」の時代です。
都心の難関校ではすでに中学生で英検1級取得者が珍しくない状況となっています。
円安の影響で海外進学が急増するとは限りませんが、国内進学においても英語力が平均レベルの子どもたちは苦戦するでしょう。
「地方だから大丈夫」
「周りの公立校の子たちは英語があまりできていないから、おうち英語をしているうちの子は有利」と安心していませんか?
比較対象を見直す
重要なのは、お子さんが将来働くことになる層はどこかを考えることです。
マイルドヤンキー層?
肉体労働系?
アート系?
医療系?
一般企業系?
知的エリート系?
どの層に属することを目指すのか、どこを理想とするのかによって、比較すべき対象も変わってきます。
「自分の子は英語ができる方だ」と思っていても、比較する対象によって、「英語下層」となる場合もあります。
将来知的バイリンガルを目指しているのに、公立の非高学歴マス層と比較しても意味がないのです。
また、中国からの教育ガチ層の移民も増加しています。
競争相手は日本人だけでなく、アジア系移民も含まれることを認識しましょう。
プログラミング教育について
プログラミング教室やオンラインコーディングクラスを受講されている方、AIの進化に気づいていますか?
数年前まで海外大学でコンピュータサイエンス専攻が人気でしたが、現在はエンジニアの離職も増えています。
コンピュータサイエンスを学ぶなら、中途半端なレベルでは通用しない時代です。
AIが瞬時に完璧なコードを書く時代に、ScratchやPython教室に通う意義について、改めて考える必要があるのではないでしょうか?
子どもの教育と将来
小さい頃は子どもの将来に無限の可能性を感じますよね。
しかし年齢を重ねるにつれ、多くの親は我が子の「平凡さ」に向き合うことになります。
現実として、大多数の子どもたちは特別な才能を持たない「平凡な子」です。
特に意図的な教育や環境設定をしなければ、周囲の流れに乗り、特別な競争意識や上昇志向を持つことなく成長していきます。
高校を卒業し、なんとなく大学へ進学し、就職活動をして会社に入る・・・これが従来の日本の一般的なキャリアパスでした。
「子どもの興味関心に任せたい」「子どもの自主性を大切にしている」という主張は耳障りがよく、一見理想的に聞こえます。
【私は子供を尊重していますよ】というアピールにも一種使われています。
しかし、この言葉に甘えて、子どもの将来について真剣にリサーチし考える努力を怠っている親も少なくないのではないでしょうか。
なんとなく
・地域1−2番手の公立高校に入れたらよい
・IBカリキュラムがある中高一貫校にいれたい
・英語で授業をする私立国際系中学に入れたら最高
・海外留学や進学サポートも充実してる難関新興校に入れたい
・最難関とはいわないが、偏差値55-60以上の学校にはいれたい
なんて思っていないでしょうか。
現代は明治維新に匹敵する激動の時代です。親世代の価値観や経験則が、もはや通用しなくなってきています。
子どもたちだけでは視野が限られているため、親が伴走者となって一緒に将来について探究し、考えていかなければなりません。
子どもの可能性を最大限に引き出すためには、子どもの自主性を尊重しながらも、親として時代の変化を敏感に捉え、適切な導きと支援を提供する必要があるのです。