おうち英語を続けていると、幼児期から低学年くらいまでは、比較的分かりやすい目標があります。
英語の音に慣れる。
簡単な絵本を読む。
英語アニメを楽しむ。
オンライン英会話で少し話せるようになる。
英検を受けてみる。
このあたりまでは、教材も情報も多いですし、親も「今やっていることが英語力につながっている」という実感を持ちやすいと思います。
でも、私が最近強く感じているのは、おうち英語は小学生以降が本番だということです。
英語が「できるように見える」時期が一番危ない
小学生になると、おうち英語を続けてきた子は、かなり英語ができるように見えます。
- 英語の動画を普通に見る
- 簡単なチャプターブックを読む
- 英検にも合格する
- オンライン英会話でもそれなりに話せる
親としては、「ここまで来たらもう大丈夫かな」と思いたくなります。
でも、ここで止まってしまう子も多いです。
なぜなら、日常会話や英検の問題ができることと、英語で深く学べることは、まったく別だからです。
英語アニメが分かる。
英語で雑談ができる。
英検に合格する。
もちろん素晴らしいことです。
ただ、それだけでは、将来英語を武器にして学ぶところまでは届きません。
英検の先に必要なのは、アカデミック英語
英検は、おうち英語の進度確認としては使いやすいです。
我が家でも、英検は一つの目安として使ってきました。
ただ、英検に受かったからといって、英語学習が完成するわけではありません。
むしろ、英検2級前後から先は、英語そのものを勉強するというより、英語で何を学ぶかが大事になってきます。
- 英語でサイエンス動画を見る
- 英語で歴史や地理に触れる
- 英語で説明文を読む
- 英語で要約する
- 英語で自分の意見を書く
このあたりに入ってくると、ただ英語が好き、ただ英語が聞ける、だけでは足りなくなります。
語彙も一気に難しくなりますし、背景知識も必要になります。
ここを避けて、ずっと簡単な英語動画や会話練習だけを続けていると、英語力は「年齢相応の学び」に接続しにくくなります。
小学生以降は、英語と日本語を分けて考えない
おうち英語でよくある悩みが、日本語とのバランスです。
幼児期は英語のインプット量を確保することが大事なので、英語時間をどう作るかに意識が向きます。
でも、小学生以降は、英語だけを見ていても足りません。
英語でサイエンスを学ぶなら、日本語でも理科の言葉を理解している方が強いです。
英語で意見を書くなら、日本語でも筋道立てて考える経験が必要です。
英語の読解を伸ばしたいなら、日本語の読解力も軽視できません。
「英語を伸ばすために日本語を犠牲にする」のではなく、英語と日本語の両方で考える土台を作ることが、小学生以降は重要だと思います。
家庭でできる取り組み
我が家で意識しているのは、英語を特別な習い事にしすぎないことです。
もちろん教材も使いますし、オンラインのサービスも使います。
でも、最終的には、家庭の中で英語が「学びの道具」になっているかどうかが大事です。
- 子どもが興味を持ったテーマを英語でも調べる
- サイエンス動画を見たあと、日本語で内容を話す
- 英語の本を読んだあと、面白かった点を説明してもらう
- 知らない単語を全部調べさせず、内容理解を優先する
- 簡単すぎる素材ばかりに逃げない
このあたりは、家庭で十分できます。
むしろ、週1回のレッスンより、家庭での日々の積み重ねの方が大きいと感じています。
英語を「教科」に戻さない
小学生以降のおうち英語で、もったいないなと思うのは、英語が急に「教科」になってしまう人がいることです。
英検対策だけをひたすらやる。
単語帳だけ。
文法問題ワークだけ。
もちろん、それらが必要な時期もあります。
でも、せっかく幼児期から英語を自然に入れてきたのに、小学生以降に受験英語の縮小版のような形にしてしまうのは、少しもったいないです。
英語は、点数を取るためだけのものではなく、世界中の情報にアクセスするための道具です。
だからこそ、小学生以降は、英語を使って子どもの世界を広げる方向に持っていきたいですよね。
まとめ
おうち英語は、幼児期に始める家庭が増えました。
でも、本当に差が出るのは、小学生以降です。
英語が少しできるようになったあと、そこで満足するのか。
それとも、英語で学び、考え、書くところまで進めるのか。
この差は、数年後にかなり大きくなるはずです。
英検は一つの通過点。
その先に、英語でサイエンスを学ぶ、英語で説明文を読む、英語で自分の考えを書く、という世界があります。
おうち英語を「幼児期の英語遊び」で終わらせず、小学生以降の学びにつなげていくこと。
これからのおうち英語家庭にとって、かなり大事なテーマになると思います。

