早期英語教育が活性化して、幼児・小学生からの英検取得が流行っています。
小学生から英語を始めた家庭が、一定の目標として英検取得を目指すのは理解できます。
中学受験のために、小学生で2級を目指すのも100歩譲って理解できます。
しかし、おうち英語をしている非常に熱心な将来有望な子までが英検を目指すのは、検討違いも甚だしいです。
プリスクールやおうち英語の家庭では、年長で準2級に合格することが多いですが、それ以上無理して英検取得を目指す必要はありません。
高い英語力のある子が力試しとして軽く受けてみるならよいですが、わざわざ対策に時間をとって英検を受けるのは時間の無駄です。
早急にTOEFL jr→TOEFLへ移行すべきです。
英検は、本当の英語力を反映していない
なぜガラパゴスの使いようのない英検をわざわざ目指すのか?
それは、親の承認欲求で「うちの子は低年齢なのに英検高級に合格した」と自慢したい心があるのではないでしょうか。
今は数年前とは違い、中学受験でも英検以外の資格を受験に利用できる学校が増えてきています。
これからますますその傾向は増えるでしょう。TOEFLでも中受に利用できるのです。
語彙の運要素が高く、ライティング採点が甘い試験なのが英検です。
そのため、リスニング高得点で稼ぎ、ライティングは試験前対策でしのぎ、リーディングがボロボロでも合格してしまう子が激増しています。
実力がないのに合格してしまう英検は、本当の英語力を反映していません。
英検2級を持っていても、ろくに話せない、書けない、読めない子がどれだけ多いことか。
試しに、TOEFL jrを受けてみればよいです。本当の実力がわかります。
これは、家庭の意識問題でもあります。
英検は所詮TOEFLには通用しないし、英検1級よりTOEFL100点以上、SATの方が遥かに難しいのです。
まず、英検を水戸黄門の印籠かのように思っている、親同士のイメージを変えましょう。
その意識を変えなければ、いつまでたっても中途半端な英語力しか育ちません。
おうち英語家庭の方々、プリスクール家庭の方々。
さっさと英検は捨てて、TOEFLに移行しましょう。
英検を無理して目指すこと自体がダサい。
海外大進学するには、日本在住日本人にはTOEFLはマストであって、英検は何の役にも立たないのです。