最近、「英語イマージョン小学校」が増えてきましたよね。
地方には、英語イマージョンインターナショナルスクール(インターだけど、一条校)もあるみたいですよ。
プリスクール、インター幼稚園生の家庭では卒園後の進路として英語イマージョン小学校を候補に入れられる方もいらっしゃると思います。
今回は英語イマージョン小学校についてご紹介します。
英語イマージョン小学校とは?
英語イマージョン小学校とは、学習指導要領に沿った教育を行うけれども、算数・図工・音楽・理科などの科目を「英語で学ぶ」カリキュラムになっている小学校です。
国語は日本語で学びます。学校によって割合は異なりますが、概ね6−7割を英語で学ぶ学校が多いようです。中には、フランス語を第3言語として学ぶ学校もあります。
例えば算数の教科書は、日本の学習指導要領の内容だが英語表記になっているもの(海外向け)を使用し、ネイティブ教員が副担任としてつき教えるなどです。
インターナショナルスクールのように英語で学ぶ環境ながら、私立小学校の規律や日本人として大事な国語授業もあり、インターよりも学費が高くないことから、人気に火がついています。
英語力はどれくらい伸びるのか?
プリスクール生の中では、英語イマージョン小学校に進学して、英語力がどれくらい伸びるのか?と心配される方が多いです。
これは個々の小学校によります。
1年生の4月で「アルファベット」や「フォニックス」から始める学校もあれば、それは習得済みとして飛ばすところもあります。
国際バカロレアを導入している学校であれば、UOIを始めて英語でディスカッションを始めているでしょう。
英語イマージョン小学校がよいか、見極め方は?
心配な英語力についての見極め方については、「募集要項」「学校説明会」で、クラス編成・募集の考え方について聞くのがおすすめです。
例えば、「英語経験なしの子でも入学OK」にしている場合は、確実に英語力は低くなります。(できない子に合わせる授業になる)
(そんなの、プリスクール卒やおうち英語をバリバリやってきた子にとっては嫌ですよね!)
逆に、「原則プリスクール卒生のみ受け入れ」というクラス募集をしている学校の場合は、ある程度英語力が保たれますので、一定レベル以上の授業になり安心です。
その代わり、入試は英語力が問われるので、プリスクール生の平均以上の英語力は必要です。
どのように入試対策をすればよいか?
小学校入試は通常のお受験と同様の内容(ペーパー、行動観察)と英語面接が課されるところが多いようです。
ペーパー・行動観察はその学校のことをよく知るお受験塾に通うなりして仕上げるのが得策です。
英語面接については、パルキッズやプリスクールに通っている子なら特に問題ないと思いますが、プリスクール内で平均以下の英語力の場合は要注意です。
早めに英語強化の手をうったほうがよいと思います。
英語イマージョン小学校に入学して、英語は任せっきりでもOKか?
英語イマージョン小学校に無事入学後、英語は任せっきりでもOKかについては、NOです。
複数の知り合いが該当小学校に通っていますが、その子達の英語力はやはり「家庭でどれくらい英語に触れているか」によって異なります。
将来の進路をどのように考えているかにもよりますが、小学校に任せきりではそれなりにしか伸びません。
これはインターナショナルスクールに通っている場合も同様です。
中学以降の進路はどう考えるべきか?
英語イマージョン校は、小中高一貫のところがわりと多いです。
そういうところは、概ね改革で変わった学校=人気がなかった学校=偏差値が低い ので、中学校・高校の偏差値は低く、外部に出る子が多い傾向にあります。
しかし、英語イマージョン小学校化はここ数年で増加したため、まだ中学校に上がった生徒がほとんどいないのが現状です。
そのため、「英語イマージョン小学校で純粋に6年生まで上がった子」ばかりのクラス編成になった中学校・高校の大学進学実績がでていませんので、進路状況が未知数です。
中学受験バリバリ組は初めから外部受験をしますが、プリスクール家庭では「そこまで中学受験熱が高くないが、英語を続けて欲しい」というゆるいタイプが存在しますので、後者のタイプが英語イマージョン中学校・高校に内部進学するのではないかと思います。
このあたりを見越して、どう考えるか?
ある意味博打的なところもありますが、学校の方針・雰囲気、何より子供が合っているかが重要ですね。