おうち英語をしてきた子が小学生以降アカデミックな語彙を増やしていく方法については、いくつかの方法があります。
多読やワークブックも一つの方法ですが、直接単語帳やカードを覚えるという原始的な方法もあります。
日本はまだまだ英語教育後進国のため、子ども向けの英語教育本が少ないです。
あるのは中高生向け、大人向けのものばかりです。海外出版のものは意外にラインナップが少なかったりします。
(細かいところに手が届く親切さは、日本特有なのかも?)
中高生向きの単語帳では、子どもがアカデミックな語彙を習得するのにいくつかの壁があります。
1.語彙の意味が日本語で書かれている
英語で習得してきた子どもにとって、英語は英語として捉えているので、英語→日本語に訳して覚えるタイプの単語帳は根本的に合いません・・。
小学生から英語を始める子にはよいかもしれませんが、幼児期からおうち英語をしてきた子には弊害が多いと思います。
2.市販の単語帳は漢字が使われている
小さい子(低学年)の場合、中高生が使う単語帳は漢字ばかりのため、厳しいです。
また、1のように、日本語の訳が書かれているという弊害もあります。
そもそも、「おうち英語をしてきた小さい子がアカデミックな語彙を習得する」というニーズがまだまだ少ないので、(そのレベルに達している子が少ない)マーケットとして小さすぎるのだと思います。
しかし、今後はおうち英語っこが増えていきますから、マーケットは拡大していくと思います。
ほら、小学生の英検本が出版されてきたように。
そこで、出版社の方がもし見られていたらお願いです。
こんな内容の本を出版していただきたいです。
1.すべて英語で書かれている
語彙の訳は日本語ではなく、平易な英語にしていただきたいです。
日本語のフリガナや、発音記号も不要です。おうち英語っ子は現地ネイティブに近い英語力なので、ネイティブが習得する方法に近いです。日本語は不要です。
2.すべての単語にイラストが書かれている
すべての単語にイメージしやすいようイラストをつけていただきたいです。
アカデミックな語彙ほど抽象的になってきますので、日本語ですら子供には概念自体が難しいものが多々あります。
イラストがあるとイメージしやすいです
また、暗記にもイラストがあるのとないのとでは雲泥の差があります。イラスト必須にしていただきたいです。
3.付属のアプリがついていて、単語ゲームができる
最近はアプリもついている単語帳が増えていますが、quizletのようにゲーム方式で覚えられるアプリもつけていただくとありがたいです。
その際も日本語の訳は不要で、英語のみのほうがよいです。
iknowという有名な単語記憶アプリがありますが、アレもほとんど日本語訳がついているのが難点です。
また、イラストもないときがあるのです。
4.単語帳サイズにこだわりません
小さい子は中高生のように、電車内で立ちながら覚えたり、持ち運びすることはまずありません。
小さい単語帳だと、掲載量に限界があると思います。
あえて小さいサイズにこだわらなくてよいと思います。
5.求める英単語レベル
売れる英単語帳として考えるなら、英検シリーズが最も売れると思います。
ただ、英検5級ー3級はレベルが低すぎますし、すでに既存の書籍でも事足りると思います。
アカデミックな英単語習得で困っているのは英検2級以上ですから、英検2級ー英検1級ラインも揃えていただきたいです。
もちろん、英検以外にTOEFL、IELTSも揃えれば、大人の需要も増えると思います。
(英英単語+イラストを探している人は多いです!)
「英語訳」+「イラスト」+「アプリ」で最強の単語帳ができると思います。
ぜひ検討していただきたいです。